2017-10

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トレーニングツールに応用可 書評:効率が10倍アップする新・知的生産術

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法


「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」など
数々の著作がある勝間和代さんの新著を読んだ。

正直、「○○10倍アップ~」などのタイトルから敬遠して
食指を動かそうと思わなかったのだが、弾さんのblogを読み
本書を読んでみた。現在、勝間さんの他の著作も読んでいる最中だ。

404 Blog Not Found:10倍どころじゃない - 書評 - 効率が10倍アップする 新・知的生産術
404 Blog Not Found:あなたはなぜ勝間和代に勝てないのか

最初に感じた読後感は

「なんだかコンサルタントファームに1日体験入社した気分だな。」

と言うもので
本書は、情報リテラシー本として秀逸なだけでなく
MECEやピラミッドプリンシプルといった
ロジカルシンキングの入門書といっても差し支えないだろう。
(MECEなどの詳細は、ぜひ本書をお読みください。)

書きたいことは山ほどあるが、本書で言及されている
「フレームワーク」について書こうと思う。
「フレームワーク」とは、簡単に述べると
「物事(問題)を考える際の枠組・構造」という事である。

本書では、「フレームワークのない話は、主婦やサラリーマンの
おしゃべりと同じ」とある。的確な表現だと思う。

実際に、効率化を図る上で「フレームワーク」は欠かせない。
例えば、某ファストフード店の接客では次の6つの手順がある。

1.あいさつ
2.注文を聞く
3.注文品を取り揃える
4.注文品の提供
5.代金の授受
6.感謝と再来を促すあいさつ

このように構造化する利点はいくつもあって、3つほど例を挙げると

①トレーニング進行が容易
②バックアップが容易
③ボトルネックの発見が容易

①は、内容から簡単に推測可能と思われるので説明は省略する。

②は少し具体的に例を挙げよう。
先ほどの6つの手順で、「3.注文品を取り揃える」最中に
店員が、客からいきなり話しかけられて、クレームを受けたとしよう。

この場合、接客が滞ってしまう。さて、どうしたものだろうか。
他の店員はカウンターのトレーの状態を見て
「3.注文品を取り揃える」段階なのだと理解する。
そこで、レジの画面とトレー上の商品をチェックして3を完了させる。
あとは4、5、6の流れで、接客をスムーズに完了させる。

これが、代金を受けてから商品を取り揃えるなど
各店員バラバラの手順だった場合、一気に生産性が悪くなる。

③も具体例を挙げよう。仮に6つの手順の平均タイムは下記のものとしよう。

1.あいさつ (5秒)
2.注文を聞く (20秒)
3.注文品を取り揃える (15秒)
4.注文品の提供 (5秒)
5.代金の授受 (10秒)
6.感謝と再来を促すあいさつ (5秒)

この例では、1回の接客の標準タイムは60秒になる。
ここで、Aさんの接客が、平均70秒かかっていたとする。
構造化するとAさんの接客に時間がかかる原因(ボトルネック)が発見しやすくなる。

もしAさんの遅い原因が「3.注文品を取り揃える」に25秒かかっていた場合
ここをうまく解消できると、接客スピードが改善される。

このように、効率化・生産性向上の場面ではフレームワークは便利である。

実は、人に説明すること・教えることがうまい人というのは
フレームワークが上手な人であり、物事の上達が速い人もまた
フレームワークが上手な人なのである。

「効率が10倍アップする新・知的生産術」は、自分だけに適応させるのは
非常にもったいない。チームや組織などのシステム構築にも役立つだろう。
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「コモディティとならざるもの」のヒントあり 書評:模倣される日本

模倣される日本―映画、アニメから料理、ファッションまで (祥伝社新書 (002))


日本ブログ界の重鎮である弾さんのIT Proの記事を読んだ。

【Watcherが展望する2008年】 コモディティとならざるもの:小飼弾 404 Title Not Found:ITpro

非常に面白い記事で、いろいろと思うところがあった。
そして、この記事を読んだときに浮かんだ本が「模倣される日本」だ。

「模倣される日本」目次


・第一章 模倣される映像
・第二章 模倣される生活様式
・第三章 模倣される理由
・第四章 模倣する日本
・第五章 共感される日本
・あとがき



第三章 模倣される理由 から引用する。

欧米の生活様式に合わせて作り出された日用品は、服から家まで
衣食住に関するすべてのものが購入したとたんに価値が下がっていく。
しかし、かつての日本の日用品は違った。
買ってから価値が上がるものもあった。

(中略)

紬(つむぎ)は(中略)着れば着るほど着心地がよくなってくる。
かつて大店(おおだな)の主人が結城紬を手に入れると、
一年間使用人に着させて、何度も洗い張りをし柔らかくしてから
着用したと言われている。洋服では、一年間誰かに着せてから
着るということは考えられない。他人が着た途端、古着となる。

きものだけではない。日本の日曜道具は、使い込まれて、
使用する人の癖や使用方法がなじんでくる経年変化が織り込み済みである。
そのため使っている人にとっては、価値は減じるどころか、増してきて、
ものを大切にし、長く愛用することになる。


弾さんは、先ほどの記事で「コモディティならざるもの」に
「体験」を例として挙げ、「持つな、もてなせ」と説いている。

「経験」が「知識」と紐付けされるのなら
「体験」は「感情」と紐付けされると言えよう。

本書は、洋服のようにボタンなどの構造はなく、複雑な立体裁断でなく
平面裁断だからこそ、修繕がきき、「一生もの」どころか「三代」
続くことも珍しくない日本のきものが、世界のファッションに
影響を与えている例なども挙げている。

「思い入れ」や「愛用」なども「感情」とリンクした「体験」であり
このあたりが「コモディティとならざるもの」の鍵となる。
そういった意味で「歴史」もまた「コモディティとならざるもの」だろう。
形見の品などは、コモディティにしようがないものの代表例だ。

本書は、単純に読み物としても面白く、日本のマンガ文化の強みに
庶民の絵心や、西洋のような固い筆記具ではない「筆」に着目した点が
個人的に「なるほど」と膝を打った次第。

他にも本書には「コモディティとならざるもの」のヒントがあると
感じた箇所があるけれど、これに言及するのは未読の方に無粋だろう。

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