2017-11

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2つの明暗が分かれたインクカートリッジ訴訟

つい最近、インクカートリッジ訴訟の判決が2つ出た。

時事ドットコム:リサイクル販売差し止め確定=インクカートリッジ訴訟-最高裁

>プリンター用の使用済みインクカートリッジに
>インクを入れ直したリサイクル品によって特許権を侵害されたとして、
>キヤノン(東京)がリサイクル品を輸入販売する
>「リサイクル・アシスト」(同)に販売の差し止めなどを求めた
>訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷(横尾和子裁判長)は8日、
>特許権侵害に当たるとして、リ社の上告を棄却した。
>二審知財高裁が命じた販売差し止めと在庫品廃棄が確定した。


asahi.com:インクカートリッジ特許 エプソンが敗訴 最高裁

>プリンターのインクカートリッジに関する特許を侵害されたとして、
>セイコーエプソンがリサイクル品を販売するエコリカ(大阪市)を
>相手に販売差し止めなどを求めた訴訟で、最高裁第二小法廷
>(中川了滋裁判長)は9日、エプソンの上告を退ける決定をした。
>エプソン側が主張の根拠とした特許権自体を「無効」と判断した
>一、二審判決の結論を支持。エプソン側の敗訴が確定した。


ご存知のように、プリンタメーカーのビジネスは、プリンタ単体を安く売って
インクカートリッジなどの消耗品で、利益を上げる収益構造になっている。
このため、しばしばインクを買うよりも、家電量販店などでは
特売のインク付プリンタを買ったほうが安くなったりする現象もおこる。

このインクカートリッジは、純正品は結構な値段がするのだが
カートリッジを再利用した製品は、純正品よりも2~3割ほど安く
消費者にとっては、割安感もあって、こちらを買う人も多い。

しかしながら、プリンタメーカーにとっては、これは由々しき問題だろう。
多額の資金と時間を投資して、開発したプリンタの採算が取り難くなる。

ところで、どうしてキヤノンは勝訴し、エプソンは敗訴したのか。
asahi.comは、そのあたりをわかりやすく解説している。

>インクカートリッジのリサイクル品をめぐっては、
>キヤノンが起こした訴訟で第一小法廷が8日、
>リサイクル品業者側の敗訴とする判決を言い渡している。
>この訴訟ではリサイクル品が純正品の特許権を
>侵害したかどうかが争点となったが、
>今回のエプソンの訴訟では特許権自体が無効とされたため、
>「特許を侵害したか」という論点に至らずにエプソンの請求が退けられた。


要するにプリンタメーカーは、「カートリッジの構造は特許の対象であり
リサイクル品は、その特許を侵害しているので、販売を差し止めろ。」
という主張で、キヤノンはその特許が認められ、エプソンは認められなかった。
そのエプソンの主張する特許とは、下記のもの。

>エプソンが「特許を持つ」と主張していたのは、
>インク漏れを防ぐシール材やフィルムの構造に関するもの。
>一、二審判決とも、エプソンが00年に出願する前に
>刊行物で公にされていたことから、新規性がなく特許は無効と判断していた。


Tech-On!の2007年3月12日の記事によると、国内プリンタのシェアは

2006年度 1位:キヤノン(38.8%) 2位:エプソン(37.2%)
2005年度 1位:エプソン (38.6%) 2位:キヤノン(38.2%)


と、キヤノンとエプソンはしのぎを削っている。

まぁ、ライバル企業が敗訴して、経団連トップが会長を務める企業が勝訴する。
何やらきな臭い感じを受けるのは、安易な陰謀論だろうなぁ、きっと。

ちなみに、asahi.comの記事中に

>エプソンは、IC(集積回路)チップが付いたカートリッジを開発。
>インクの残量がゼロに近づくとプリンター本体が「インク切れ」と認識して
>作動しなくなる仕組みにして、インクを再注入したリサイクル品を使えなくしている。
>一方で、このICチップの内容の読み取りを試みているリサイクル業者もある。


とあるが、このインクがあるのに「インク切れ」と認識する機能は
私の周りのパソコン関連に詳しい人たちの間で、すこぶる評判が悪い。
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